3Dプリンターでルアーを作ろう!
個人でもオリジナル品が作れる3Dプリンター。
最近たくさんの人が参入し、
オリジナルのフィギュアや、モデルガンの部品
クッキーの型、便利アイテム、などなど
作っている方を多く見かけます。
僕は仕事で3DCADを使えるようになってから
3Dプリンターの存在を知り、
趣味のバス釣りで使うルアーが作りたくて、
3Dプリンターを購入し、
今まで300以上のルアーを作ってきました。
作ったルアーで釣った喜びは
市販ルアーで釣ったそれとはけた違いで、
こんな大物が釣れたりなんかしたら最高に幸せな気分になります。
自作ペンシルポッパーで釣れた50UPのブラックバス↓
こんな最高の気分を沢山の人に
味わってほしくて今回、
3Dプリンターでルアーを作るのに
必要な道具、手順をまとめました!
この記事を読めば、
3Dプリンターで自作ルアー作成の方法が分かり、
また、細かな問題に対する解決策などを紹介した
記事のリンクもありますので、スムーズに
3Dプリンタールアーの作成の準備ができます。
是非最後まで読んでいってください!
必要なツール
先ず、3Dプリンターでルアーを作るために必要な道具には
どんなものがあるのか、ご紹介します。
先に何が必要かまとめると、以下です。
①3Dプリンターとフィラメント(材料)
②3DCADまたは3DCGソフト
③接着剤やパテ
④工具類
⑤ルアーの部品
⑥塗料、エアブラシ、コーティング剤
ここからそれぞれ
詳しく見ていきましょう!
①3Dプリンター
3Dプリンターでルアーを作るのにはまず欠かせないのが、
3Dプリンターです。
3Dプリンターには幾つか造形方式の種類がありますが、
家庭用3Dプリンターだと一般的なのは
FDM式(熱溶解積層式)とSLA式(光造形式)
の2種類です。
それぞれ利点と弱点があり、用途で分けるのですが、
3Dプリンターでルアーを作るのであればどちらでも可能です。
しかし、様々な要素を鑑みて
3Dプリンターでルアーを作るためには
FDM式3Dプリンターの方をおススメします!
理由は、
材料の種類が多いこと、
造形物の強度が高いこと、
材料が安いこと、
材料の管理が簡単であること
などです。
光造形式3Dプリンターの作品は
透明度が高く、表面も綺麗ですが
材料が高いのと、材料が液体なので
材料の交換が結構大変です!
(しかし、造形のきれいさ、材料の比重の重さなどから
渓流用のシンキングミノーなどを作るには向いているとおもいます。)
という事で本記事では汎用性が高く、参入しやすい
FDM式3Dプリンターをおススメします!
また、FDM式3Dプリンターにも色々種類がありますので
どの機能が必要か、どのくらいのスペックがあればいいのかは
↓記事を参考にしてみてください!
FDM式3Dプリンターユーザーの僕がお勧めする3Dプリンター
またFDM式3Dプリンターのフィラメント(材料)の中で
ルアー作りに向いているものは何かをまとめた記事もあります。
②3DCADまたは3DCGソフト
3Dプリンターでルアーを作るには3Dのモデルが必要になります。
3Dのモデルを作るには、
3DCADか、3DCGソフトが必要になります。
僕が使っているのは、
3DCADのFusion360というソフトです。
Fusion360はもちろんスケッチを描いて
形にする普通の3DCADの使い方もできますが、
粘土のように形を作れるモードもあって、
初心者でも形を簡単に作ることができます。
Fusion 360で作ったお魚↓
Fusion360は有料ですべての機能が使えますが、
無料でも十分ルアーを作るのには困らない機能が使えます。
3DCGソフトだとBlenderというソフトが
完全無料でしかも機能が充実していておススメです。
3DCGソフトは設計というより完全に
粘土細工のような操作で形を作ります。
Fusion360のフォームモードよりも
多様なタッチで使いこなせば自由度は非常に高く
マスターする価値はあると思います。
しかし、3Dプリンターでルアーを作るなら、
3DCGソフトよりも機械的な設計ができる3DCADの方が
内部構造が作りやすいため、
僕と同じようにFusion 360を使う事をおススメします。
③接着剤やパテ
3Dプリンターでルアーを印刷出来たら
ルアーを組み立てていくのですが、
その時に必要なのが部品をくっつける接着剤と、
部品同士の隙間を埋めるパテです。
接着剤は3Dプリンタールアーの材料によって使えるものが変わります。
一般的に人気のある3Dプリンターで使われる材料に
PLAとABSがありますが
PLAならアクリサンデー
ABSならプラモ用の接着剤を使います。
ルアー部品を接着するもののほかに、
部品同士の隙間を埋めるパテもあると便利です。
僕が使っているのは、
Mrホワイトパテです。
粘度が高く隙間を埋めやすく、
また値段も安いのでおススメです。
ちなみに3DプリンタールアーをABSで作るなら、
この時使用するパテを自作することもできます。
自作パテの作り方は↓記事を参考にどうぞ。
④工具類
3Dプリンターでルアーを作るのに
あると良い工具は、あまり多くありません!
ちょっとしたバリを取るデザインナイフ
ルアー表面を削るヤスリ
後はラジオペンチやモールドニッパーがあると何かと便利です!
必要な工具類は大体こんなもんです!
⑤ルアーの部品
ルアーの部品は、
アイにするヒートン、エイト環
アイとフックを繋ぐスプリットリング
トレブルフック
シンカーにするスチールボールやタングステンボールなどです。
自作エイト環の作り方は↓
コスパのいいトレブルフックまとめ↓
小さくて重いタングステンシンカーは
日本の部品屋で購入しています。
僕が初めに購入したスチールボールは
色んな重さを試作段階で試すのに便利でコスパのいい↓です。
⑥塗料やコーティング剤
3Dプリンタールアーの形ができたら
塗装をしていきます。
その時に必要になるのが、
塗料とコーティング剤です。
それと合わせて塗料を吹き付けるエアブラシも用意します。
塗料はプラモ用のMr.カラーを使っています。
塗装が終わったらルアーのコーティングをします。
その際使うコーティング剤は
主にウレタンとセルロースです。
ウレタンは弾力のある厚い塗膜ですが、
色流れがあまりなく簡単です。
セルロースは硬く薄い塗膜ですが
ルアーに付けるときに注意しなければ
色流れを起こしやすいです。
それぞれ用途に合わせて使います。
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