今回は、納得のいくルアーを作るために、
どんな手順でルアーを作っていくのか?
について書いていこうと思います。
この記事では
コンセプト決めから、改善方法まで
納得のいく物作りの基本の大事な所をまとめています。
本記事を読むことで
ルアーは作れるけど
中々納得のいくアクションにならない方、
色々改善しているけど、何がどうなってそうなるのか
訳が分からなくなって作るのをやめてしまったルアーがある方などに向けて
どんな手順でルアーを改善していくのか
どうすれば着実に改善させることができるのか
について知ることができます!
この記事を読んで頂き少しでもお役に立てればと思います!
是非最後まで読んでいってください!
どんなルアーを作りたいのか決めよう!
ルアー作りで一番初めに考えなければならないのは、
どんなルアーを作りたいのか、つまりルアーのコンセプトです!
コンセプトというと難しく思えるかもしれません。
しかし、これはどんなシチュエーションで使いたいのか、
どのレンジを狙うのか、などといった細かいものもあれば、
オリジナルのクランクやミノーを作りたい!や、
可愛い見た目のルアーがいい!
または、海で使うのか、淡水で使うのかなど
最初は簡単なコンセプトでも全然OKです!
なので最初からあまり難しく考えずに、
作ってから改善を加えたり、細かい設定を
決めてくのがいいでしょう。
最初に決めるコンセプトの例としては、
バス釣りで使うシャロークランクで見た目はポップに!
渓流釣りのシンキングミノーで見た目は渋く!
とこんな感じでOKです!
近道はマネすること!
どんなコンセプトのルアーにするか決まったら
いよいよ実際に作っていきますが、
どんなに見た目にこだわっても、ある程度良い動きをしなければ
おそらく納得のいくルアーにはならないと思います。
良い動きを出すために重要なのは、
ルアー内部のウエイトの位置、全体の重さ、
リップがあればリップの角度や幅ですが、
1から研究して良い動きを出すのにはかなり
長い時間を要します。
そこでおススメしたいのは、
人気ルアーや、自分の目指すルアーと近いものを
実際に購入して内部構造や、重さ、リップの形状を真似してみるという事です。
真似というと良いイメージを持たない方もいるかとは思いますが、
この世には既にたくさんのアイデアが溢れています。
そんな中全く新しい物を生み出すことは常人には非常に難しいことです。
これから先出てくる商品も、新しいように見えて実は
アイデアとアイデアの組み合わせでできた物だったりします。
ですので、ルアー作りでも最初は最低限を真似して
後はオリジナル要素(見た目など)を盛り込んで
作るのであれば全く悪いことではありません。
もちろん作ったルアーを販売せず自分だけで使うのであれば、
まるまる真似しても問題ありませんし、
このルアーってこういう構造だからこう動くのか!
というのを知るためには良いルアーを真似するのはおススメです。
細かいコンセプトが決まっている方であれば、
それに近いコンセプトで既に販売している物を
参考にするのが良いですが、
イメージが漠然としているのであれば、
長い間人気のルアーを購入して参考にするのをおススメします。
長い間人気のルアー=いいルアーです!笑
また、既にあるルアーを参考にするとき、僕の場合は
できる限り、中身が見えやすいようにクリアカラーの
ルアーを選んで買っています。
本章のここからは根強い人気のあるルアーを
ご紹介します。
これからのルアー作りのベンチマークとして
参考にしてみてください!
長く人気のあるルアー
①ジャッカル「ソウルシャッド」
②メガバス「グリフォン」
③レイドジャパン「レベルバイブ」
④ ガンクラフト「ジョインテッドクロー」
ここで紹介したルアーは
長く釣り人(バス釣り)に愛されている
僕的にも安定感のあるルアー達です。
是非、実際に見て使ってみて
ルアー作りのベンチマークにすることをおススメします。
どこにウエイトがあるのか、
リップの幅はボディ幅に対しどうなのか、
どんな動きをするのか、
そんなところを見てみましょう!
あ、購入するならなるべくクリアカラーですよ!笑
作ったルアーの改善は?
作ったルアーのアクションが
いまいち気に入らなかった場合は、
ルアーの形状や、
内部構造を変更する必要があります。
ルアーの変更は1つの条件ずつ行い、
1つずつ改善していく。それが
目指すルアーアクションに辿り着く最短ルートです。
やり方としては、
1つのルアーができたときに、
アクションが悪かったとします。
アクションに関係する要素は
リップの形状、角度、ウエイトの位置、重さ
など色々ありますが、
これらの要素を1つずつ改善していきます。
例えば、最初にリップの角度を変える場合は、
リップ角度以外の条件は同じで
リップ角度30°、40°、45°のサンプルを
作ってどの角度が良かったかを検証します。
まだ満足がいかない場合は、
次はウエイトの位置を変えて検証します。
この時もウエイト位置以外の条件はすべて同じで
ウエイト位置のみ違うサンプルをいくつか作って
1番いいものを探します。
このように1つ1つ検証して
ルアーを少しずつ改善していきます。
一度に何個も変更を加えてしまうと、何が原因で改善したのか、
何が原因で悪くなったのか分からなくなり、
どんどん泥沼にはまってしまいます!
また、運よくドンピシャなアクションに
なったとしても、次のルアーを作る時の参考にはなりません。
1つ1つ変更を加えて、試して、
何がどんな影響を与えるのか理解することで
それ自体があなたのルアーメイキングライフの財産になります。
ですので面倒くさくても
1つ変更してテスト、1つ変更してテスト
を心がける事をおススメします!
ルアーのアクションに大きく影響する事
ではルアーのどんな要素が
アクションにどんな影響を与えるのか?
僕の経験と少しの知識の中から
基本的なことですがご紹介します。
①ウエイトの位置
ルアーのアクションで僕が最も大切だと思う要素は
ウエイトの位置です。
ウエイトの位置はそのままそのルアーの
重心になります。
重心がルアーボディ上下の
中心にあればルアーはひっくり返りますし
ウォブリングアクションのルアーであれば
そのウォブリングはルアーの重心を軸に動きます。
ですので、ルアーのアクションや
姿勢が納得いかないのであればウエイトの位置の
改善が必要になってきます。
ルアーが水中もしくは水面でひっくり返るのであれば
ウエイトを全体的に下に持っていき、
ウォブリングアクションがうまくできないのであれば、
ウエイトをボディ前後の中心に集めたりすると
アクションが改善します。
②ウエイトの重さ
ウエイトの重さは
アクションの立ち上がり易さやアピールレンジに影響します。
アクションの立ち上がり易さとは
ルアーが着水後リールを巻いた瞬間から
アクションするかどうかという事で、
アピールレンジは
ルアーを巻いたときに
水の中のどの深さを進行するのか
という事ですが、
ウエイトが重ければ、より深い所で
使えるルアーになります、
ですが、ウエイトが重いと
アクションの立ち上がりが悪くなる場合があります。
ルアーの立ち上がりが悪い場合とは、
巻きだして少しスピードが乗ってからじゃないと
動き出さない状態の事ですが、
ルアーの立ち上がりが悪く感じた場合は、
ウエイトを下げるか、
リップやルアーの頭の形状の幅や角度を変更する必要があります。
逆にウエイトが軽ければ、
アクションの立ち上がりはよくなります。
しかし軽すぎるとフローティングルアーになり、
シンキングやサスペンドを作る場合、
目指すものと全く違うものになってしまいます。
ウエイトの変更方法は、
①ウエイトの数を変える。
例)ウエイトボール3個→4個
②ウエイトの材質を変える。
例)スチールボール4㎜→タングステンボール4㎜
③ウエイトの大きさを変える。
例)スチールボール6㎜→8㎜
の3択があります。
ルアーの形状や大きさを考えて
最適な方法でウエイト調整を行ってください。
いろんな大きさが入っているスチールボールセット↓
よく使うタングステンウエイト↓
③ボディの体積
ボディの体積は、
簡単に言うとボディの大きさです。
ボディの体積は、ボディの素材が水より比重が軽いものの場合
大きければ大きいほど浮力が上がり、
小さければ浮力が下がります。
ルアーの構造上タングステンやスチールボールウエイトを
増やしたり減らしたりできない場合は、
ボディの体積を増やしたり減らしたりして
全体のウエイトを調整し、
アクションやレンジを調整します。
④リップの角度
こちらも重要リップ角度!
リップの角度はルアーのアクションと
レンジに影響します。
リップの角度が小さければ、
ローリングアクションになり、
角度が大きくなればウォブリングアクションになります。
⑤リップの形
リップの形も重要です。
楕円形だったり、台形だったりと
色々ありますが、
こればかりは、目指すアクションをする
既製品ルアーのリップ形状を真似するのが
一番の近道だと思います。
しかし、いろんな形を自分で試してみるのも楽しいです!
リップの大まかな形状も大事ですが、
それ以上に大事なのが、
リップのサイズです。
リップのサイズとは、横幅と長さで
リップの横幅はアクションの大きさに繋がることがあります。
例えばウォブリングが小さいと感じれば、
水の抵抗を増やすために
少しリップの横幅を大きくしたりしますが、
逆に水の抵抗が大きすぎて
綺麗なアクションに支障をきたすのであれば、
リップ幅を少し小さくします。
既製品だとリップ幅が
ルアーボディの横幅とほぼ同じものが多いので
そこを起点に少しずつ調整するのが良いでしょう。
リップの長さに関しては、
リップの角度が狭い(45°未満)の場合
長い方が深く潜る仕様になります。
作成したルアーが思ったより潜らなかった場合、
少しずつリップの長さを伸ばすのも試す価値があります。
しかし、長すぎるとアクションが
悪くなる可能性もあるので要注意です。
まとめ
今回は納得のいくルアーを作るために
というテーマで書かせてもらいましたが、
本記事の内容を簡単にまとめてみます。
①まずは簡単でもいいからコンセプトを決めよう!
細かいところまで決めて作るのも良し、
見た目だけ決めて作るのも良しです!
②いいルアーを参考にしよう!
コンセプトが決まったら
いよいよルアー作りです。
イチから自分で考えるのも楽しいけど
最初は良いルアーの真似をするのが1番の近道です。
既にある素晴らしいアイデアと
自分のアイデアを掛け合わせて
新しいものを作りましょう!
③ルアーの改善、検証は1つずつやりましょう!
リップの角度を変えるなら
その他の条件は変えず、
1つずつ検証していきましょう。
時間はかかりますが、
それが今後のルアーメイキングライフの
大きな財産になります!
いかがでしたでしょうか?
今回はモノ作りの基本的な事でしたが
なにか忘れていたことはありませんでしたか?
もし満足のいくルアーが中々できずに悩んでいる方の中で
この記事を読んで何か気づいて頂けたら嬉しいです!
僕は3Dプリンターでルアーを作っておりまして、
3Dプリンターでルアーを作る方法や
細かい検証結果などの記事も書いていますので
良かったらそちらもどうぞ!
以上、読んで頂きありがとうございました!
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