表面処理は主に外側からの衝撃に関する強度に関係します。
外側からの衝撃による割れはABSで作ることにより、
大分防ぐことができますが、
さらなる強度アップを図るため
塗装後のトップコートを行います。
トップコートは主に
セルロースかウレタンコートです。
簡単に違いをいうと、
セルロースが薄く硬い膜になり、
ウレタンが厚く弾力のある膜になります。
これらのトップコートはルアーの種類によって
使い分けるのが良いと思います。
例えば、障害物にガツガツ当たる
シンキング系のルアーなら硬いセルロース
フローティングならウレタンを使うなどです。
ちなみにウレタンの方が
塗装後の色流れが起きずに使い易いです。
おススメウレタンコート剤↓
トップコートの他に
ABSでルアーを作るなら、アセトンベーパーという
処理をすることで、積層間の割れやすさがなくなり
より頑丈になりしかも見た目も良くなります。
アセトンベーパーのやり方は↓から
アイの種類
最後はアイの種類です。
アイを付ける方法は
上でも書いたエイト環を使う方法の他に、
エイト環の作り方
ヒートンを穴にねじ込む方法と、
ラインアイとフックアイ2つが1本の針金でできている
貫通アイを使う方法の3つほどだと思いますが、
この中で強度がある順番に並べると、
貫通アイ>>>エイト環>>ヒートン
と貫通アイが一番強度があるのに対し、
作業性で見ると、
ヒートン>>>エイト環>>>貫通アイ
ヒートンが一番簡単につけることができます。
ですので僕は間を取って、
エイト環でルアーを作っています。
(ブラックバス釣り用のルアーを作っているのもあります)
もし海用の大物狙いのルアーを作ることになれば、
貫通アイを使うかもしれませんが、
ブラックバスであれば、エイト環で十分な強度だと思います。
まとめ
ここまで3Dプリンターで作るルアーの強度対策について書いてきました。
内容をまとめると、
①材料は、造形難易度、耐熱性、加工性、耐衝撃性を鑑みてABSを使う。
②3Dプリンターの出力はルアーの長手方向に積層しない。
③ルアー左右の接着はABS用の接着剤を使うが、アイ部分は2液性エポキシを入れ強度を増す。
④表面処理はアセトンベーパーを行うことで積層同士の割れを防ぎ、塗装後のトップコートは
ルアーの用途によってコーテイング剤を使い分ける。
⑤アイは貫通アイが一番強力だが、作業性を考えエイト環でも可
といったところで、
今回はここまで!
3Dプリンタールアー作り初心者の方のお役に立てればと思います。
読んで頂きありがとうございました。
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