簡単、初心者向け!自作ルアーの顔モデリングテクニック

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3Dモデリング

今回は、Fusion360で自作ルアーの顔部分のディティール
モデリングの簡単テクニックを2つご紹介します!

 

 

今回ご紹介する方法は、Fusion360以外の

どんな3DCADソフトでも、操作方法は違えど応用可能な方法なので、

 

考え方だけでも覚えて行って頂けたらと思います!

 

 

慣れればこれくらいの形状なら数分で作れますよ!

 

 

ちなみに今回の完成形はこちら↓

 

魚っぽいでしょ、色は適当です(笑)

 

エラとか、口とかに詳細な形が入っていますが、

 

 

このような形状を作るために

今回使う方法は主に2種類です!

 

①エラの作り方の簡易説明

 

若干角度が付いて窪んでいる形状の作り方です。

 

①スケッチをルアーと平行な面に作成する。
②ルアーのボディをスケッチで分割する。
③分割したエラの面をボディ内側にオフセットする。
④サーフェスの「ロフト」でオフセットした面のルアー前方外側のエッジと、ルアー後方の内側のエッジを繋いで面を作る。
⑤「面を置換」で作成したサーフェス面の内側にあるボディの面をサーフェス面に合わせる。

 

エラの形状はこれで完成です。

 

 

 

 

②口と顔の凹凸の作り方の簡易説明

 

 

ルアーの曲面に沿って外側に浮き出た形状を作ります。

 

①スケッチをルアーボディと平行な面に作成する。
②スケッチをルアーボディから5mm以上はみ出すように押し出す。
③サーフェスの「オフセット」でルアーボディより1~2㎜大きいボディ表面を作る。
④スケッチを押し出した形状を③で作ったサーフェスで分割する。
⑤いらない部分を非表示にする。

以上です。

 

 

 

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詳細形状モデリング前の準備

 

 

今回紹介する方法は、エラーの起きにくい方法で初心者でも
比較的簡単にできますので参考にしてみてください。

 

という事で、先ず最初にルアーの形を

フォームモードなどで作って用意していきます。

 

フォームモードでの形の作り方は以下の記事を参考にしてみてください!

 

 

フォームモードで魚の形を作る。

 

初心者向け!フォームモードで使うべき便利コマンド

 

 

 

今回はソリッドモードでルアーの詳細な形状を作っていくので、

フォームモードなどでルアーの基本形状を作る時は

なるべくシンプルな形にとどめておくことをお勧めします!

 

 

こんな感じにのっぺらぼうで大丈夫です!↓

 

ここまで出来たらOKです。

 

 

ついでに

 

↓はやってもやらなくてもいいですが、やっておくと便利です。

 

 

スケッチを新しく作って

ルアーの外形を平面に投影します。

 

 

スケッチを作成をクリックして、

ルアーボディ側面と平行な面を選択します。

 

 

そしたら、スケッチメニューの作成をクリックして

その中の「プロジェクトを含める」の中の「プロジェクト」をクリックします。

 

 

そしたら選択フィルタは白いアイコンを選択し、

ジオメトリはルアーボディを選択したらOKをクリック。

 

 

 

 

 

ボディを非表示にしてみると↓のように

ルアーの外形がスケッチ平面に投影されます。

 

これをやっておくと詳細形状のスケッチを

書くときにボディを非表示にしてもバランス
を見ながら書きやすいので、
おススメです。

 

 

 

ここまで準備できましたか?

 

 

では解説していきます!

 

1.エラ形状の作り方

 

①エラの形のスケッチを作る。

 

「スケッチを作成」を選んで、

 

ルアーボディと平行な面をクリックしたら、

 

「スプライン」でスケッチを描いていきます。

 

スプラインを選んだら、

丁度いい所にエラ形状を描いていきます。

 

*エラの形状を描くときは、

ルアー前方の線と後方の線は一回で描かず、

二回に分けて描いてください。

 

 

前方を描いたら✔マークを押して一旦スプラインを止めます。

 

 

スプラインを一旦停止したらもう一度スプラインを選択し、

残りの後方部分のスケッチを描いてください。

 

 

これでエラ形状のスケッチは終了です。

 

画面右上の緑色の「スケッチを終了」でスケッチモードを終了してください。

 

 

 

②ルアーのボディを先ほど描いたスケッチで分割する。

 

 

「ボディを分割」をクリックしてください。

 

すると↓のボックスが出てきます。

 

 

分割するボディの横の「選択」をクリックしてから

ルアーボディをクリックで選択します。

 

 

次に分割ツールの横の「選択」をクリックしてから

①でつくったスケッチをクリックして選択します。

 

 

ここまで出来たらOKをクリックします。

 

すると↓のように

スケッチの形にボディを分割できます。

 

 

 

③「面をオフセット」で分割したボディの外側の面を内側に引っ込ませる。

 

 

次にソリッドモードの中の修正をプルダウンして

 

その中の「面をオフセット」をクリックします。

 

 

クリックしたら先ほど分割したボディの

外側の面をクリックして選択します。

 

 

 

 

選択したら、オフセットする寸法値を入れるボックスが出てくるので、

今回は「-2mm」と入力して、内側にへこませます。

 

入力したら、OKをクリックします。

すると↓のように選択してオフセットした面がへこみます。

 

 

線で分かれている面も忘れずにオフセットしておきましょう!

 

 

④サーフェスのロフトで面を作る。

 

 

次はサーフェスモードに入っていきます。

 

画面上のサーフェスをクリックして

サーフェスメニューを開きます。

 

サーフェスモードに入ったら

↓の作成の中の「ロフト」をクリックしてください。

 

 

 

ロフトをクリックしたら

 

先ほどオフセットした面の

前方外側のエッジと後方内側のエッジを

クリックして選択、そしてOKを押します。

 

 

1,前方外側のエッジ↓

 

 

2,それと後方内側のエッジ↓

 

 

 

ボディをの線を跨いでいるエッジは

一回のロフトでは面で繋げないので、

この場合は同じくロフトを選択して

同じように面を作ってください。↓

 

 

 

 

するとこんな感じで面ができます。

 

しかし、これではただの面で、

ロフトで作った面を非表示にすると、

中身がないことがわかります。↓

 

 

この形状を中身のある物体にするのには

次の工程に進みます。

 

 

⑤「面を置換」で作成したサーフェス面の内側にあるボディの面を作成したサーフェス面に合わせる。

 

「面を置換」を使っていきます。

 

 

ソリッドの中の修正から、

 

 

「面の置換」をクリックします。

 

 

選択したら、「ソース面」と「ターゲット面」

を選択するボックスが出てきます。

 

 

今回、ソース面はボディの面、

つまり③で内側にオフセットした面を選択します。

 

 

ターゲット面はソース面を置き換えたい面、

つまり、④で作成したサーフェスの面を選択します。

 

 

それぞれ選択できたら、OKを押して

面の置換を完了させます。

 

すると↓

なにも変わってないように見えますが、

 

 

 

ブラウザの中の④で作った面横の

目のマークをクリックして面を非表示にしても

同じ形状になっています。↓

 

これでエラ形状の完成です!

 

 

 

 

2.口など顔周りの形状の作り方。

 

次は顔周りの詳細な形状を作っていきます!

 

①スケッチを作成する。

 

スケッチを作成で、口、顔の凹凸のスケッチを描いてください。

 

 

こちらもスプラインを使って書きました。

 

 

描いたスケッチ↓

 

 

 

これだけでスケッチはOKです。

好きな形状をスケッチで描いていきましょう

 

②スケッチをルアーボディからはみ出すように押し出す。

 

次に①で描いたスケッチを「押し出し」で

押し出していきます。

 

「押し出し」を

クリックしたら、プロファイルは

先ほど描いたスケッチ線をすべて

(最初に書いたボディの輪郭を除く)

クリックして選択します。

 

開始はプロファイル平面のままでOKです。

 

方向は「片側」、「対称」どちらでもいいですが、

 

念のため、「対称」を選択しておいてください。

 

操作は新規ボディでOKです。

 

そしたら押し出したい距離を入力してください。

ルアーのボディーから極端にはみ出すくらい押し出してOKです。

ここまで選択できたらOKをクリック。

 

これでスケッチの押し出し完了です!

 

 

 

③サーフェスの「オフセット」でルアーボディより1~2㎜外側にオフセットした表面を作る。

 

次は②で押し出した形状を分割する道具を作っていきます。

 

それにはサーフェスの「オフセット」を使います。

 

 

サーフェスメニューの「作成」の中の「オフセット」

をクリックしてください。

 

クリックしたら、面/サーフェスボディを

最初に作ったルアーのボディを選択してください。

 

 

操作は新規ボディで、

赤丸部分の距離は1~2mmと入力します。

 

今回は3Dプリンターで印刷するので

形状をはっきりさせたいため、2㎜でオフセットします。

 

 

 

ここまで出来たらOKを押します。

 

 

ここで作ったボディ2㎜オフセットのサーフェス以外を

非表示にするとこんな感じの中身のないサーフェスができてるのがわかると思います。↓

 

 

 

確認出来たら、非表示にしたパーツは元に戻してください!笑

 

 

 

④スケッチを押し出した形状を③で作ったサーフェスで分割する。

 

 

次はソリッドモードに戻って「ボディを分割」をクリックしてください。

 

 

「ボディを分割」をクリックしたら、

↓のボックスが出てきます。

 

 

分割するボディは②で押し出した顔周りの形状を選択、

 

分割ツールは③で作ったルアーボディのオフセットサーフェスを選択します。

 

 

 

それぞれ選択できたらOKを押してください。

 

これで分割完了です!

 

 

⑤いらない部分を非表示にする。

 

 

ボディをサーフェスで分割できたら

最後にいらない部分を非表示にします。

 

 

顔周りの形状の分割されて必要ない部分と、

分割ツールに使った③で作ったサーフェスを

ブラウザの目のマークをクリックで非表示にします。

 

すると、ボディの曲面に沿って少し出っ張ったような形が出来上がりです!

 

 

(下唇も同じ方法で作りました↓)

 

 

 

これで形状モデリングの説明は終わりです!

お疲れ様でした!

 

 

ただこれでは上唇がなんか変ですね笑

 

ここからは形状の修正方法です。

 

 

作った形状の修正方法。

 

 

というわけで、修正していきます。

 

この方法だと修正は簡単です!

 

ここまでやってなんかイメージが違うなと思ったら、

 

スケッチを編集しましょう!

 

 

最初に描いたスケッチは↓です。

 

これでは上唇がボディから出ていなくて

なんかかっこ悪いですね。

 

こういうのは作ってから気づくこともあります。

 

なので、スケッチが非表示になっていたら
ブラウザからスケッチを表示させて、

 

スケッチの線を右クリックしてスケッチを編集をクリックして、

スケッチモードに入ります。

 

 

 

スプラインの点をドラッグして移動させて

良い感じのところにもっていきましょう。

 

 

 

 

スケッチを修正できたらスケッチを終了します。

 

すると、勝手に形状もスケッチに合わせて修正されます!

ちゃんといい感じになってくれました。

 

 

 

 

いかがでしたか?

Fusion360始めたばかりの方や、

モデリングなんてしたことないっていう方、

 

この方法は慣れれば形状にもよりますが、数分でできてしまいます。

 

 

 

 

簡単なのでモデリングの参考に

してもらえたら嬉しいです。

 

 

以上!お疲れ様でした~

コメント

  1. […] ルアーモデリング方法 […]

  2. […] (ルアーのモデリングについては下記事で) ルアーモデリング方法 […]

  3. […] Fusion360モデリングテクニック […]

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