積層式の3Dプリンターの一番の難点は
積層痕
ですよね。
PLAで作ったルアー↓
ABSフィラメントなら
アセトンべーパーという
アセトンという薬品で表面を溶かして積層痕を無くす方法があるのですが、
印刷のしやすいPLA印刷物だと、簡単な方法だとヤスリで削っていくというものがあります。
しかも、最初は粗いヤスリから徐々に目の細かいヤスリで削っていくため、
時間もかかるし、ヤスリ代も掛かります。
今回紹介するPLAの積層痕を消す方法は、
目を細かくしていきながら少しずつ積層痕を消していく方法よりも
きれいではありませんので、フィギュアや模型なんかを作る人には
おおざっぱすぎるかもしれません。
僕は魚釣りのルアーを作成しているため、
自分で使う分にはこれくらいでいいといった感じで
この方法を使っているので、
PLAでルアーを作る人や、心が広い方はぜひ参考にしてみてください!
PLAの積層痕を、お金を掛けず簡単にマシにする方法。
使うもの
①木工用ヤスリ(百均)
②ターボライター(百均)
以上!
用意できたら、早速PLAの積層痕を消していきます。
木工用ヤスリで、造形物を削っていきますが、
ここで削って出た粉は落とさずに造形物の積層痕に擦り込んでください。
↑右半分だけ削ったモノ
また、一回で積層痕を削り取るのではなく、
削った粉が積層痕の間に入るように積層痕を残して削ってください。
ここまで行ったら、一度ターボライターで炙ります。
ターボライターを小刻みに動かしながら、
焦げないように、5秒ほど炙ります。
ヤスリがけで出た粉を溶かすイメージです。
冷めるまで待ってからまたヤスリをかけます。
これを一か所3回、4回繰り返します。
すると、、、
こんなだったのが↑
こうなります。↓
最初よりもだいぶ積層痕が消えて、
光沢も出ていますね。
もう少しやればもっときれいになりそうです。
同じ方法でルアーのつなぎ目もきれいにする。
僕は、ルアーを半分にして印刷し、
ラトルや、アイ、重りを入れる方法でルアーを作成していますが、
断面を下にして、印刷するため、
断面のサポート材を取りヤスリがけするので、
組み付けたときに隙間が空いてしまいます。
接着剤で組んだ後、
開いた隙間を埋めるのに、
UVレジンを付けてUVライトで硬化させて隙間を埋めていましたが、
隙間が大きすぎると、UVレジンが内部に入り込み、
ラトルがくっつきラトルが機能しない、という状態にもなるため、
この方法を思いつきやってみました。
実はこの方法は、積層痕を消すよりも、隙間を埋めるために考えた方法でした(笑)
同じように、隙間部分にヤスリがけし、
粉を隙間に詰めます。
そしたら同じように
ターボライターで炙ると↓
結構きれいにふさがりますよね!
ルアー上部も同じように、、、
↓
↓
ほとんど目立たなくなりました。
後はちょっと残っている隙間にUVレジンを
付けて硬化させます。
いかがでしたでしょうか?
簡単かつ、安く積層痕を消す方法でした!
是非やってみてください。
ちなみに研磨しやすいPLAというのもあります。
詳しくは↓記事をご覧ください。
噂の研磨しやすいPLA。MODERA PLAを100均の道具で研磨してみた。
かなり磨きやすく簡単にツルツルにできました。
※ターボライターで3Dプリンターの印刷物を炙る際は
引火性のある物が近くにないかを確認し、
換気をしながら十分注意して行ってください。
パテや薬品でABSの積層痕を消す方法
PLALと同じく、ポピュラーなフィラメントのABSの積層痕消しにも
多大な時間を使い色々試してみました。
ABS素材の積層痕を消す方法について書いた記事↓
以上、読んで頂きありがとうございました。
他にも3Dプリンタールアー関連の記事も書いています!
良かったら↓記事もどうぞ!
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