3Dプリンターでルアーを作った人が
大体1番最初につまずくところと言えば、
糸や針を付ける輪っか
「アイ」をどうするか?
という所かと思います。
僕も最初に作ったルアーのアイをどうするのか
非常に悩みました。
精度の良いエイト環もネットショップに売っているのですが、
なんでも自分で作りたい時期なので
結果、自分で治具を作り、
エイト環を自作することにしました。
今回は、
そのエイト環の作り方について
紹介したいと思います。
糸や針を付けるアイ(エイト環の自作方法)
エイト環は字の通り
8の字型の輪っかです。
これをルアーに入れて組み立て、
アイにします。
このエイト環を自作するにあたって、
まず用意するものをご紹介します。
用意するもの
①0.9㎜のステンレス製ワイヤー
ステンレスは、錆びにくいので
水に触れるルアーのアイに使用するのに適しています。
太さは、0.9㎜がお勧めです。
アイは小さいため、
治具に合わせて形を変える際に
1.2㎜だと硬くてかなりの力を要します。
0.9㎜だと、強度と形の変えやすさのバランスが取れますので
ステンレスワイヤーは0.9㎜のものを用意してください。
②釘
ワイヤーをエイト環の形にするときに
合わせる型に釘を使用します。
釘には規格があるので、
自分の作ったルアーに合った大きさのアイが作れるように釘を選びましょう。
今回僕が作った治具に使用したのは、
N50とN75という記号名称の釘です。
それぞれの胴径寸法は以下です。
N50:2.75±0.06(mm)
N75:3.40±0.08(mm)
後ろの±OOは、公差と言って、
ぴったりのものは作るのが難しいので、
これくらいの誤差はあるよ
という意味です。
この釘の径寸法は、
販売されている釘のパッケージにも
記載されているので、
しっかりと見て釘を購入してください。
③釘を切る金属用ノコギリとヤスリ
ノコギリとヤスリは、
長すぎる釘を切って、バリを取る処理に使用します。
金属用ノコギリでも案外簡単に釘は切ることができました。
④治具本体の素材
治具本体素材は、
厚みがあり丈夫であれば何でもいいのですが、
今回僕が使用したのは
3Dプリンターで作ったPLA素材の板です。
厚さは15㎜で、釘が入る部分は
あらかじめ釘の径寸法と同じか寸法よりも0.1㎜小さめに穴をあけておきました。
穴をあけた理由は、PLAは硬く割れやすいため
直接釘を打ち込むと割れてしまう可能性があるからです。
また、正確な位置に真っすぐ釘を打ち込めるという利点もあります。
また、上の画像の治具には細長い溝が付いていますが、
この溝はエイト環を1つ作る時に必要なワイヤーの長さになっています。
この溝にワイヤーを入れて
端っこで切ると大体丁度いい長さになるようにしました。
(必要なワイヤーの長さを知るために僕は
Fusion360の計測を使いました。
長さを知りたい部分を計測を選択してから
クリックすると、長さという項目があるので
そこを確認して必要なワイヤーの長さを知ることができます。)
上に開いている座繰り穴は、
穴同士の距離が小さかったため、
釘の頭がぶつかるので、
重ねて入れれるようにしたものです(笑)
⑤ニッパーとラジオペンチ
ワイヤーを切るニッパーと、
ワイヤーを治具に合わせて曲げるときに使用するラジオペンチ
も用意してください。
ニッパーとラジオペンチは
できるだけ100均ではなく、
ホームセンターで少しいいものを買うのをお勧めします。
ニッパーはモールド(樹脂)用ではなく
ワイヤー用を購入してください。
ラジオペンチは先が細目のものを購入すると
エイト環を作りやすいです。
完成品
そうして完成した
エイト環作成治具がこれです。
実際に治具を使ってエイト環を作成してみます。
溝にワイヤーを入れて、
必要な長さに切り、
端から1.2センチくらいのところで少し曲げて、
後は釘に押し付けながら
形をペンチで整えていきます。
いい感じにできました!
後はルアーにはめ込むと、、、。
中々いいですね!
後は、ルアーを組み付け
開いた隙間にはネイルアートなどで使う
UVレジンを入れて塞いでいきます。
ルアーについているエイト環の形の溝ですが、
Fusion360でエイト環の形を作って
ルアーの形状からエイト環のモデルを引いて作りました。
エイト環のモデルは
こんな感じに作りました。
それぞれ内側の円は釘の直径よりも0.8㎜~1㎜小さくし、
外側の円は釘の直径+ワイヤーの直径よりも1.5㎜程大きく作りました。
理由は僕の使用している積層式の3Dプリンターだと精度が出ず
ぴったりに作るとエイト環が入らないからです。
そして、エイト環のスケッチ後の
アクションはパイプではなく
押し出しを使いました。↓
押し出しは対称に0.9㎜にしました、
理由は上記と同じです。
また、押し出しにした理由については、
パイプよりも押し出しで作った方が、
印刷後のエイト環の溝がきれいにできやすく、
またエイト環がはまりやすいからです。
これでルアーのアイができました。
以上、簡単ではありますが、
エイト環を自作する方法でした。
読んでいただき、ありがとうございました!!
コメント
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